人は罪を犯すから罪人になる訳ではないと聖書は教える。『罪過の中に死んでいた』とある。
人は誰しも『罪過の中』にいる者と聖書は教える。
『私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行ない、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした』(エペソ2:3)
人は罪を犯した瞬間から罪人に変身するのではなく『生まれながら』に罪人という訳だ。
これはしばしばライオンの子を例にして説明される。百獣の王ライオンも生まれたばかりの時は母ライオンの乳を吸って成長する。
可愛いものだ。しかしいつまでも乳を吸って大きくなるのではない。
いつか乳離れする時がある。
ある時、母ライオンが捕らえたばかりの獲物をくわえて子に与える。
最初、ライオンの子もこれは何だと言う感じだろう。
しかしひとたび獲物から滴り落ちる血が牙に着いた一瞬、乳を吸っていたあの可愛いライオンの子は獰猛な百獣の王に変身するのだった・・。
これは大間違いでライオンの子は牙に血がついたから肉食獣に変身するのではなくライオンは『生まれながら』に肉食獣なのだ。
ライオンは獰猛なライオンとして生まれる。
同様に人は罪を犯して罪人になる訳ではなく『生まれながら』にして罪人ということだ。
神様はそうした罪人の私たちに愛の御手をさしのべられた。
『しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし――あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです。